歯内療法の基礎を学ぶ
こんにちは。
歯科医師の佐藤です。
先月のブログにも投稿したCEセミナー・ニューベーシックコースですが、
その第2回目を先日受講してまいりました。
第2回目は、歯内療法学でした。
初日は座学でしたが、朝の10時から夜の10時まで、
もちろん休憩は挟みましたが、
丸一日にわたって対面講義が行われました。
相当なボリュームの講義でしたが、基礎が中心です。
その基礎がどれだけ大事なのか、
個人的には1回目の歯周病学以上に痛感しました。
歯周病の治療には、歯科医師のみではなく、歯科衛生士、
そしてなにより患者さんの協力が大きく影響する分野であるのに対し、
歯内療法は歯科医師にほぼ全ての責任があると感じました。
このセミナーを通して、根管治療の重みを改めて実感いたしました。
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)、
CBCT(歯科用のCT)、
ニッケルチタンファイル(歯の根の中を削ってきれいにする道具)、
ラバーダム(根の治療の際に使う、ゴムのマスク)
などは、歯内療法において必須のツールです。
上記の治療器具等は、当グループ医院のすべての医院に揃っていますが、
これらの道具を正確に適切に使いこなせることもまた、
歯内療法において最重要です。
2日目は実習をメインで行いました。
根管を再現したプラスチック模型や、
抜去歯牙を実際に用いて
根管充填(消毒が終わり空洞になった根に詰めものを入れる、いわゆる根の治療の最後の処置)
まで行いました。
講義での内容を、実習に盛り込んだ内容になっていたため、
頭の中を整理しながら受講できました。
その他に歯内療法で使用する道具に関しても、
もともと当院で用いているものが比較的多く、
すぐに臨床に落とし込むことができるという点で、
非常に充実したセミナーになりました。
次回はベーシックコースの最終回です。
アップデートされていく歯科医療を常に提供できるよう学び続ける姿勢を大切にし、
これからも日々精進していきます。