重度のむし歯でも歯を残す
精度の高い根管治療
再発させないための治療を目指す
根管治療とは、一般には歯の神経の治療と言われ、歯を支える土台となる根っこの治療のことを指します。根管治療は歯科治療の中でも日常的に行われています。そのため、ただ漫然と治療するのではなく、しっかりと細菌感染を取り除くこと、治療後に細菌が再度侵入しにくい状態を作ることで、長期的に安定した予後を獲得する必要があります。しかし、細菌は目で見えるものではありません。したがって、細菌に対するコントロールをしっかりと行い、治療コンセプトを忠実に守ることが非常に重要となります。
顕微鏡・ラバーダムを使用した精度の高い根管治療
顕微鏡を使用した精度の高い治療
根管治療は、ただでさえ小さな歯の、さらにその内部の細い管を相手にする細かな治療です。さらに根管内は光が届きづらく暗いため、肉眼のみで精密な治療を行うことは非常に困難です。そのため、顕微鏡を使用することで視野を拡大し明るく照らすことで、感覚に頼った盲目的な処置ではなく可視化した術野で確実な処置を行なっています。
ラバーダムで細菌感染を防ぐ
根管治療で大事なことは、根管内の細菌をできる限り減らすことです。お口の中には常在菌と呼ばれるたくさんの細菌が存在します。治療中の根管内に少しでも唾液が入ってしまうと、いくら根管内の細菌を消毒したとしても、まるで意味の無いことになってしまいます。そのため、外部からの細菌侵入に対する処置として「ラバーダム防湿」を行います。ゴム製のシートを用いてお口を覆い、小さな穴から治療する歯だけを外側に出すことで、常在菌の含まれた唾液を根管内に侵入させることなく治療が行えます。
顕微鏡を用いた根管治療
根管治療時における、肉眼と顕微鏡の差
歯の根っこの中を通る根管の太さは1mmにも満たないものです。これほどまでに細かい構造を、肉眼で捉えて治療することは非常に難しいです。一方で、顕微鏡の最大拡大率は約20倍となっており、肉眼とは見えている世界が異なります。また、弱拡大から強拡大まで必要に応じて拡大率の調整ができるのも大きな強みです。日本歯内療法学会では、専門医資格の条件に歯科用顕微鏡の使用が義務付けられているほど、根管治療に顕微鏡は欠かせないものとなっているのです。
顕微鏡を使用した根管治療のメリット
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#01
肉眼では見えない
深く暗い根管内が見える根管は非常に細く光が届きづらいので、根管内を肉眼で見ることはできません。顕微鏡を使用することで、感覚に頼った盲目的な治療ではなく「見ながら」治療ができます。
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#02
むし歯の取り残しを無くし
再発防止に繋がる根管治療の成功には、細菌感染を取り除くこと、治療後に細菌が再度侵入しにくい状態を作ることが重要です。むし歯を「見て」削り切ることで細菌の取り残しをなくし、再発を防ぎます。
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#03
むし歯の再発を防ぐことで
歯を残せるようになる根管治療した歯は非常に弱った状態になり、再治療を繰り返すうちに抜歯しなければならない状態に陥りやすいです。再治療自体を防ぎ、少しでも長く歯を残せるようになります。
根管治療を行うにはラバーダム&顕微鏡を使用
当院では、根管治療を行う際には、上記の理由からラバーダムと顕微鏡を使用いたします。これらを使用することで、少しでも根管治療の精度を上げて、歯を残すことに最善を尽くしたいからです。
しかし、ラバーダムと顕微鏡を使用したとしても、保険治療の範囲内でできることには限界があります。
その場合は、当院で自由診療の根管治療を行うこともあります。以下が自由診療の根管治療の料金表です。
また、当法人には自由診療の根管治療を得意とする歯科医師も在籍しております。難症例の場合は橋本駅近くのエンドウナチュラルデンタルオフィスに紹介することもあります。1回の処置ごとに60〜90分治療時間を取る事で何度も通院し治療する事を減らし、歯科用顕微鏡やCBCT、特殊な材料、道具等を使って精密な根管治療を行います。
根管治療の注意点
当院の根管治療は、細菌に対するコントロールをしっかりと行い、治療コンセプトを忠実に守ることを重視しています。それには、顕微鏡やラバーダムなどを使用するため、少し大袈裟に感じるかもしれません。しかし、日常臨床で頻繁に行う処置だからこそ、その精度には妥協せず取り組んでいる結果ですので、どうぞご理解ください。