我々が考える顕微鏡歯科治療とは
5月に南大沢駅近くに開院したばかりですが、
多くの患者さんにお越しいただきありがとうございます。
理事長の遠藤です。
当院は、顕微鏡歯科治療を基本的に当たり前として診療しております。
保険診療でも自由診療でも歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用するのが
当たり前ということです。
なぜ、顕微鏡歯科治療なのか?
それは、私の考えていることに依るところが大きいです。
私は、家族に歯科医療関係者がいなかったこともあり、
歯学部に入り、歯科医師になり、歯科治療を始めた時に、
歯科治療を患者さんに伝えることの難しさをずっと感じていました。
患者さんに歯科治療前、治療後の確認をしてもらうには手鏡を使います。
ただ手鏡だと歯はなかなか小さくて見えにくいです。
まして、治療中どのようなことをしていたのか記録することはできませんでした。
それがマイクロスコープと出会ったことで、顕微鏡歯科治療と出会ったことで、
その悩みが一気に解決しました。
マイクロスコープを使用することにより、拡大した動画をそのまま記録することができるようになり、
患者さんにすぐにお口の状況や状態を見せることができるようになりました。
お口の中を診査して、それを患者さんにすぐに見せることができる。
これほどわかりやすいことはありません。
しかもその動画は我々が見ている拡大された視野の動画。
初めて顕微鏡歯科に従事している先生を見学した時に衝撃を受け、
「これだ!」
と思ったのを今でも鮮明に覚えています。
当院では、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)が3台のチェア中、2台設置してあります。
そのため、初診時にはお口全体の診査をマイクロスコープを使って行います。
マイクロスコープは、根管治療に使う先生が多いですが、
当院では口腔内診査をはじめ、色んな治療で活用しています。
初めて来院された時にはお口の中をマイクロスコープを使って診察させていただきます。
そして、その動画を患者さんにお見せしています。
患者さんご自身に現在のお口の状況を確認していただきたいからです。
それから、レントゲン等の検査に移ります。
むし歯の治療にも使用します。
“マイクロスコープを歯科治療に用いる意義は『見ながら治療すること』”
(引用:マイクロデンティストリーYEAR BOOK 2021三橋純 クインテッセンス出版)
とあるように、『見ながら治療する』が顕微鏡歯科治療の基本になります。
そういう意味ではむし歯治療はむし歯のところだけを削って、
少しでも健全な歯を残す治療が可能となります。
顕微鏡歯科治療が根管治療と相性が良いので、
根管治療にマイクロスコープを使用している先生が多いのですが、
歯の中の歯の根の治療をするためには、
歯の中まで、光が入って拡大できることで、悪いところを綺麗にしやすいです。
それにより、抜く可能性があった歯も残せる可能性が高まります。
マイクロスコープを用いる意義が、拡大できるから精密な治療ができる。
というのも意義の1つですが、
大きな意義は、
歯科医師と患者さんが情報共有できること。
と考えています。
そんな顕微鏡歯科治療を、当院では上記のような状態で行っております。
そして、顕微鏡歯科治療後には、以下の写真のような形で説明を行なっております。
今回このようなブログをあらためて書こうと思ったのは、
先日、以下のような歯科医師と患者さんのやり取りを耳にしたからです。
「こんなに丁寧に説明してくれる歯科医院は今までないわ。とても良いと思う!」
診療終わった際に、患者さんが担当歯科医師に話しているのが聞こえました。
それに対し、歯科医師は
「うちはしっかり説明することを当たり前にしているので、皆このように説明します。」
と、患者さんに伝えていました。
顕微鏡歯科治療を通して今まで以上に歯科治療について
患者さんに詳細を伝えることができるようになりました。
我々の考える顕微鏡歯科治療とは、
顕微鏡歯科治療 = 歯科治療の明確化
と思っています。
今後も南大沢、京王相模原線沿線において
顕微鏡歯科治療を当たり前に行い、それを患者さんに提供するために精進致します。