歯周病治療とインプラント治療を年間通して学ぶ
秋の訪れを感じられるようになりましたね。
こんにちは、院長の近山です。
先日、セミナーを受講してきました。
今回のセミナーは、歯周病とインプラントについて
1年間みっちりと学んでいくもので、
数年前から受講するのを待ち望んでいました。
私は歯科医師になってから、インプラント治療に
特に力を入れて取り組んでいます。
歯を失ってしまった場合の治療法には
入れ歯 ブリッジ 歯の移植 インプラント
という様に、いくつか選択肢があります。
もちろん、それぞれの方法にメリットとデメリットがありますし、
その症例に適用となるのか?といった制約もある中で、
私個人としては、インプラント治療がもたらす恩恵は
非常に大きいと感じながら、日々診療を行っています。
しかし、またその一方で
天然歯がいかに重要かということも痛感し、
患者さんと歯科医師双方の努力を掛け合わせることで、
歯をできるだけ長く残したいとも思っています。
歯を保存するために歯周病の治療をすること
抜歯をしてインプラント治療をすること
一見すると、相反する様に思えるこの2つのテーマは
実は密接に関係しており、
歯周病学の知識や技術なくしては
インプラント治療の成功もない
といっても過言ではありません。
そこで、ここ最近の私のテーマである歯周病について、
より理解を深めるとともに、
今まで勉強してきたインプラント治療について
知識と技術を底上げするためにこのセミナーの受講を決めました。
第1回の内容は、このセミナーの大きな指針である
エビデンスの取り扱い方を指導していただきました。
エビデンスというのは、証拠・根拠・裏付けという意味で、
医療の世界でもEBM(Evidence Based Medicine)といって
科学的な証拠に基づいた医療を提供するという考え方が
広く浸透しています。
しかし、エビデンスを過信することは危険であり、
どこかで批判的な目線を持ちながら、
あくまで判断材料の一つとして捉えるというスタンスが
重要ということを学びました。
また、歯周病学の総論として、
基礎的な内容を講義してもらいました。
大学の歯学部で勉強してきたことを
もう一度初めから学び直す様でした。
あの頃は、テストに合格するために丸暗記していましたが、
患者さんのため、日々の診療のためという気持ちで聞くと
とても面白く感じながらあっという間の時間でした。
正しい診断を行うための資料採りも非常に重要で、
その1つのポイントである口腔内写真撮影の方法も
実習形式で細かく教えていただきました。
明日からの診療に取り入れていくことがたくさんあり、
初回でしたが、とても有意義な学ぶ時間となりました。
暫く続く年間コースのため、引き続き、研鑽を続けていきたいと思います。