「歯科麻酔科医と口腔外科医による 全身管理・実践的抜歯テクニック習得セミナー」
こんにちは、院長の近山です。
「歯科麻酔科医と口腔外科医による全身管理・実践的抜歯テクニック習得セミナー」
というセミナーを受講しました。
講師の雨宮啓先生は、
大学院で歯科麻酔学の博士号を取得され、
現在は歯科麻酔の専門家としてご活躍されています。
歯周病治療やインプラント治療も得意とされており、
この3つの分野を柱にして日々の診療を行っているそうです。
雨宮先生は、歯科医療のスタディーグループ「CDAC」を立ち上げており、
そこには歯科麻酔や歯科口腔外科を専門とする先生方が所属しています。
今回のセミナーは、その麻酔や外科のエキスパートの先生方に
全身管理や抜歯のテクニックについても教えていただきました。
歯科治療では、処置中の痛みを抑制するために
麻酔を行うことが多いです。
抜歯やインプラント治療に代表される外科処置だけではなく、
むし歯治療や歯周病治療などでも使用することがあります。
私たち歯科医師にとって歯科麻酔は日常的な処置ですが、
薬剤の作用機序などをしっかり理解して
安全に麻酔操作を行うことは非常に重要であり、
今一度、麻酔について見つめ直す必要があると思い今回受講しました。
全身疾患などの既往がある患者さんに対しては、
歯科麻酔の使用を慎重に行う必要があるだけでなく、
医科の担当医との連携も重要となります。
今回のセミナーでは、もし、麻酔によって全身的な偶発症が発生した際の
対応についても教えていただきました。
セミナーの後半部分では、
抜歯のテクニックについての講義と実習を受けました。
虫歯や歯周病が大きく進行してしまった歯や
破折してしまった歯は
残念ながら抜歯の診断となることが多いです。
また、トラブルを引き起こすような親知らずや
矯正治療の妨げになってしまうような歯も
抜かなければならないケースもあります。
私たち一般歯科医が抜歯可能な症例、
口腔外科の専門医に紹介した方が良い症例の基準を
しっかりと教えていただきました。
抜歯の注意点を講義していただいた後に
豚の顎の骨に生えている歯を実際に抜歯しました。
口腔外科の専門医の先生からのアドバイスはとても参考になりました。
今回のセミナーでは、日々行なっている麻酔や抜歯について
今一度学んで考え直す良い機会となりました。
安心安全な歯科医療を提供するためにも、
今後も研鑽を積んでいきたいと思います。