歯のチェックって必要?
本格的な夏がやってきて毎日暑い日が続きますが、体調管理にはぜひ気を付けて頂けたらと思います。
理事長の遠藤です。
今回は、そんな体調管理と繋がる話を1つ書きたいと思います。
表題にもありますが、
「歯のチェックって必要?」
という疑問についてです。
答えは、、、
必要と考えています。
全年代の全ての方々に必要です。
なぜ必要か?
お口の中の状態というのは自己判断だけで
把握することが非常に難しいからです。
「痛い」「しみる」「欠けてる」等
のような症状が歯にあれば自分はもちろん分かります。
ただ、下の動画のような状態を
自分で確認して把握することは難しいです。
そのため、歯科医院でのチェックが必要不可欠です。
上記の動画は上の奥歯を確認しているのですが、
なかなか上の奥歯の噛む面を自分で見ることは難しいと思います。
手鏡等で見ようとしても、どうしても見ることが難しいです。
また、少し見えたとしても手鏡等で詳細まで把握することは非常に困難です。
だから歯科医院でお口のチェックが必要になります。
歯科医院で歯科医師や衛生士にお口の中を確認してもらうことで、
状態を伝えてもらうことで、ご自身のお口の中が把握できます。
当院では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することで
上記の動画のように拡大した状態を見ることでき、
その上それを記録することで詳細を患者さんに伝えるようにしています。
たまに聞かれることもあるのですが、保険治療だろうが、自由診療だろうが、
当院では普通にマイクロスコープを使用します。
全台設置を目標にしているのですが、現在は3台中2台になるため、
マイクロスコープがないチェアもあります。
少し話が逸れましたが、
上記の動画はちょっとしたところですが、
そんな歯1本、1本の状態を詳細に把握することで、
それを健康的に維持していくことが可能になると考えています。
国民皆歯科健診の話題が先日も取り上げられておりましたが、
歯のチェックは自分で把握することが難しいので、
歯科医院で歯科医師や衛生士に診てもらうことが必要だと当法人では考えております。
このような話をすると、
「自分は若いし、どこも痛くないから必要ないでしょ!?」
と思う若い世代は多いかもしれません。
ただ、こんな調べがあります。
少し前の調査になりますが、
gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査で55~74歳の男女1000人に
健康について後悔していることのアンケートを行いました。
その第1位は、「歯の定期検診を受ければよかった」でした。
このアンケートは個人個人で受ければよかった理由はそれぞれあるでしょうが、
年齢を重ねるとより歯の大切さを感じている方が多いという結果でした。
若い世代が歯にトラブルが少ないのは大人の歯がはえてからの時間が短いからです。
ただ今後何十年も毎日使用していれば、どんなものでもそうですが、
トラブルが出ることは容易に想像できると思います。
日本歯周病学会の『歯科治療のガイドライン2022』引用
・「平成 28 年歯科疾患実態調査」によると,4 mm 以上の歯周ポケットを有する者の割合は
年齢が 高くなるにつれて増加し,45 ~ 49 歳の年齢階級層で約 50%,65 ~ 74 歳では約 57%を示す.
とくに残存歯数の増加とともに高齢者において 4 mm 以上の歯周ポケットを有する者の増加が著しい.
また,歯肉出血を有する者の割合は 15 ~ 29 歳では 30%を超え,30 歳を過ぎると 40%を超える.
若年期から歯周病に対する予防,あるいは重症化予防を行うことが今後さらに求められる.
上記は歯周病学会のガイドラインからの引用なんですが、
歯周病の罹患状況については以上のように書いてあります。
お口の中で気をつけなければならいのは虫歯や歯周病が代表的疾患になりますが、
若い世代から罹患しないように気を付けることが必要と考えています。
お口のチェックをすることで、歯のチェックをすることで、
虫歯や歯周病にならないように気を付ける事が大切だと考えています。
もちろん、チェックをしていたからといって絶対にならないわけではありません。
ただ、最近思うことがあります。
予防できるのであれば、ならないように予防することは本当に大切です。
なった後に治す歯科治療は医療の発展と共に治せる技術が産まれ、
私も研鑽していますが、それでも治せない・救えない歯もあります。
ご自身の歯で、ずっと生涯噛めることが健康に繋がりますし、
我々としてはその協力ができるような歯科医療を今後も提供できればと考えております。
しばらく歯医者行っていないなぁ…。
と思う方がいれば、歯のチェックに来院していただけたら幸いです。
我々は南大沢周辺の皆様に良質な歯科医療を提供できるように今後も研鑽していく次第です。
今後とも宜しくお願い申し上げます。