歯科医師、歯科衛生士参加型の歯周病セミナーを開催
半袖を着ても申し分ない気温になりました。
歯科医師の池田です。
先日、法人内3医院の歯科医師、歯科衛生士参加型の歯周病セミナーが行われました。
講師は当法人理事長と長く付き合いがあり、
開業時から院内システム構築にも携わっていただいている寺嶋先生です。


日本歯周病学会認定指導医でもある寺嶋先生は、
全国各地で講演会をされたり、
ご自身の医院でもセミナーを開催されたりと歯周病の理解を深める活動も積極的にされており、
私もいつかお会いしたい、学びたいと思っていた方です。
お会いでき、大変光栄でした。
今回のセミナーは2日間にかけて行われ、
1日目は普段の診療を行うなかで解決したい質問を投げかけ、先生に答えていただく形式です。
2日目は、歯周病の基本を理解し、
歯科医師のみでなく歯科衛生士にも豚顎を触ってもらい実際に歯科医師の立場に立ち切開縫合をしてみてもらう取り組みです。


歯周病治療の流れは標準化されていてわかりやすく明快です。
日本歯周病学会が発行する歯周治療のガイドラインには、
どのような手順で治療を進めるか、図とともに明記してあります。

歯周病自体は細菌によって引き起こされる細菌感染症だと分かって久しいですが、
歯周病を悪化させる原因は様々あります。
その方にとって何が原因になっているかを知るために私たちはまず初めにいくつか質問をさせていただいています。
いつどんな治療を受けて今に至ったか、
普段の歯磨きの仕方、
飲まれているお薬の有無、
治療中のご病気、
食いしばる癖の有無、
などから
職場や今ストレスに感じていることなど、
所謂歯医者さんで聞かれがちな内容だけではなく
一見歯に関係なさそうなことも十分にお話をお聞きします。
またお口を拝見したのち、
患者さんにご協力いただいてお口の写真を撮らせていただき、
レントゲン写真を撮らせていただき、
歯周ポケットの検査を行い、
手元にすべての資料が揃って初めて診断をつけるというステージに立つことができます。
この工程をおざなりにすると正しく診断できず、
その方にとっての適切な治療を提供できずに、
結果的に歯が失われることもあります。
歯周病は進行のスピードに波がある疾患です。
終わりのあるむし歯治療とは違って、
普段からご自身でされる歯磨き、
セルフケアに合わせて歯科医院で行われるプロフェッショナルケアを重ねて行い、
歯ぐきの状態を安定させていくことが必要です。
そして歯ぐきの病態に進行が認められたら正しい診断のもと、
そこにしっかりアプローチをすることが大切です。
月一で歯医者に通って歯石を取ってもらっていたのに一向に良くならない
歯周病について説明を受けたことがない
一回で歯石とりを完結させて欲しい
このようなご相談を受ける度に
まだまだ出来ることがたくさんあると私自身奮い立たされます。
今回のセミナーを通して、
歯周病治療は歯科衛生士、歯科医師がチーム一丸として患者さんに向き合い取り組む治療であり、
十人十色様々なファクターで悪化していく疾患に対して、
この患者さんには何がそのファクターとなっているのかをチーム内でしっかりと共有し、
疾患の理解を深め同じ方向を向く大切さを改めて感じました。
患者さんが生涯にわたって長くご自身の歯と口で食事を楽しみ、
毎日を健やかにすごす手助けをさせていただくために、今後も研鑽を積んでまいります。